北山「品谷山」
space
space
space
4800_1
space
品谷山山頂にて
space
space
space
4800_2space4800_3
space
左=品谷峠へ下る  右=スモモ谷は渡渉が多い
space
space
space
4800_4space4800_5
space
左=八丁廃村の小屋  右=コース全体にイワウチワが見られた
space
space
space
 4月6日に予定していた50周年記念山行の品谷山例会であったが、爆弾低気圧通過とのことで20日に変更した。おかげで好天に恵まれ、少し肌寒いものの絶好の登山日和となった。出町柳に集合して鞍馬街道を広河原まで入り、一気に佐々里峠まで上る。
 山桜はまだ目を楽しませてくれる。小さな道標に導かれ急登を登り始める。すぐに無線中継所の横を通り、尾根を外さず次第に高度を上げていく。途中には見事な台杉が見られ、また上に登るほどイワウチワの可憐なピンクの花が迎えてくれる。
 最後の急登を登りきると、京都市左京区・美山町・京北町の境界尾根の分岐に着く。本日一番の登りを一気に登ったことになる。ここからは小さなアップダウンを繰り返し、品谷山をめざす。登山道の脇には、イワウチワの群生している場所がそこかしこにあり、キョロキョロしながら春を満喫する。
 京都で12番目に高く、三角点のある品谷山(標高880.8m)に到着。あまり広くなく、樹林で展望もないが青空が少なくなり、この辺りで昼食タイムとする。風はないものの、寒くて早々に品谷峠に向けて歩き出す。目印が少なく尾根を外さずに進む。一つ目の峠らしき所は品谷峠ではなく、現実に道標にもそのように書かれている。しかしながら、1/25000地形図にも間違って書かれている。
 コブを一つ越えると本当の品谷峠に着く。休むことなく、杉・ヒノキの樹林帯の中を下って行く。周囲が明るくなり、左からの沢と合わされるとスモモ谷となる。何回も渡渉を繰り返し、道がはっきりして傾斜が緩くなってくると三角錐の小屋が見えてくる。最後に広い川を渡ると廃村八丁に入る。
 空には薄雲が覆い始め、天気予報どおり下り坂になってきているようだ。誰も通る人はなく、我々のグループのみでこの自然を占領する。さらに奥にある旧営林署の小屋を見に行くと、「八丁温泉」と小屋に大きな字で書かれていた。定期的に人が出入りしているのか、痕跡のみで使用できそうにない。
 元に戻り刑部谷を進み、四郎五郎峠との分岐で刑部谷の道を進む。ここからの道も渡渉の繰り返しで道が不安になってくるが、最後にまだ少し早いシャクナゲ群生地を通り、稜線まで急登を一気に登る。反対側は広い平坦な場所となっている。中ほどに同志社大学自然環境研究室の立派な建物がある。
 小さな水の流れを遡り、杉の樹林帯が見えたら右へ少し登るとダンノ峠に着く。この頃から雨が感じられるようになってきた。もう少し降らないで欲しいと願いながら急ぎ足で菅原集落めざして下っていく。林道に下り立った時には、すっかり雨模様となっていた。
 品谷山・廃村八丁など、主なところは雨にも遭わず、あの嫌なヒルの顔も見なくて済み、イワウチワ・山桜・タムシバなどの花に囲まれた山行は、満足のいく一日ではなかっただろうか。

・日 程=4月20日
・コース=佐々里峠(10:20)〜P.866(10:55)〜品谷山(11:25〜12:05)〜品谷峠(12:20)〜廃村八丁(12:55〜13:20)〜
     同大自然研究室(14:05)〜ダンノ峠(14:30)〜菅原(15:00)
・リーダー=今村克美/サブリーダー=岡本 登
・参加者=10名
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space