北山「京大上賀茂試験地(自然クラブ観察会)」
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230mピ−クで
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230mピ−クから西を望む
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比叡山の展望(試験地の上部から)
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左=観察コースで説明を聞く  右=クチナシの実
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 京都府山岳連盟の紅葉観察会だが、自然クラブの例会として参加した。冷え込んでよい天気になり、9時半に上賀茂神社前へ52名の大勢が集合した。受付で参加費や資料を受け取り、連盟の挨拶があり副会長の竹内さんも紹介された。神社から歩き始める。広い境内の森の中には、あちこちで今年一番の美しい紅葉が観られ、多くの観光客も来ていた。また各専門委員から神社の歴史や樹林について、そして紅葉の仕組みなどの説明を受けた。
 東の社家町を通り、大田神社では古い沼に天然記念物のカキツバタの群落を観た。弥生時代に、この付近に住んでいた人々が祀っていた社だといわれている。大田の小道の急坂を登り、途中には南に少し開けた場所があり、この付近に住み着いた古代の人々が眺めたであろう京都盆地と海や沼があったことなどの説明を受ける。上賀茂試験地につづく近くの尾根に、京大の地学観測所の廃墟の跡があり、その中に無人のレンガ造りの建物が一棟あって、現在も地下深くで地震観測が行われているらしい。また不思議なことに、建物の側面に大きな蛇のくねった胴の部分(?)のみが描かれていて、「アナコンダ」と呼んでいた。低い尾根を東北に歩き、全周囲を鹿除けの網で区切られた試験地に特別な許可を受けて自然観察コースに入る。低山の里山も今が紅葉の盛りだが、黄色や茶色が多い。西方向のみ展望のよい230mのピ−クで昼食を摂る。
 午後はコ−ス沿いの天然林や研究のための各種の樹林を観ながら説明を受け、熱心にメモを取る参加者もいた。また、とくに世界のマツ属の林があることで知られている。茶色に色づいたメタセコイヤの大木はどこからでもよく目立つ。この地では、松枯れ被害の抑制の研究や里山の二次林の成長、それに植生の変化などいろいろな調査研究が行われていると聞く。今日の観察会は、紅葉だけでなく神社の歴史に始まり古代・縄文時代から暮らしが営まれた地域であること。そして、アナコンダの絵など盛り沢山の楽しい観察会になった、正門近くで終了の挨拶があり解散した。(萩原 記)

・日 程=12月1日
・リーダー=萩原孝一/サブリーダー=北川嘉康
・参加者=8名、その他44名
・コース=上賀茂神社前(10:00)〜大田神社(11:00)〜京大上賀茂試験地(230m=12:30)〜試験地正門(14:40)
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