湖北「清滝山・丸山(愛宕山)――近江の低山ハイク1」
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左=徳源院の境内  右=清滝山山頂から丸山を見る
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伊吹山をバックに山頂にて
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左=北畠具行卿墓の前  右=丸山山頂から柏原宿を見下ろす
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 天気予報は次第に良くなり、当日は青空の広がる好天となった。気温は厚くもなく寒くもなく、絶好の登山日和となった。以前から計画していた「近江の低山ハイク」の1回目となる今日の山は、伊吹山と霊仙山に挟まれた中山道・柏原宿周辺の歴史に彩られた清滝山(松明山)と丸山(愛宕山)を登る。
 柏原駅は駅員一人の小さな駅で、JR西日本とJR東海の違いで改札の時間が予想以上にかかってしまった。線路に沿って右手正面に見える清滝山山頂のアンテナめざして歩き始める。
 柏原中学校を右手に見て、清滝の集落に入る。大門川沿いの桜並木を過ぎると、清滝寺(徳源院)に着く。この寺は近江源氏の佐々木京極家代々の菩提寺として、十八基の宝筺印塔が並ぶ。また道誉桜と呼ばれる枝垂桜も有名であるが、残念ながらあと1週間後くらいが見頃のようだ。
 清滝神社の横が登山口となる。獣除けの柵を開けて広い林道を進む。しばらく登ると右手に西国三十三ヶ所一番目「青岸渡寺の聖観世音石仏」の道標が目に付く。狭い場所ではあったが参拝しておく。
 元の登山道に戻り、緩やかな広い道から急坂の蛇行となってくる。小休止を取りながら稜線に出ると風が心地よい。ここから尾根道をしばらく登ると清滝山の三等三角点に着く。別名松明山ともいい、お盆の15日には大松明が山中を巡行する。山頂には大きなペットボトルに水が入れられて置いてある。防火の用心であろうか。
 山頂は広く、スギの木の前に地蔵が祀られていて、中山道を見下ろしている。テレビ塔が頂上の少し低い所に建っている。ここからの伊吹山は大きく間近に迫り、圧倒される。また、反対側には霊仙山が少し霞んでいるものの、きれいな山容を見せている。双方とも山頂付近に少しだけ残雪が見えた。
 下山はテレビ塔のそばを通り、緩やかな尾根を行き、しばらくすると雑木林の急坂となる。階段状となり膝にこたえる。鬱蒼としたスギ林を抜けると獣除けの柵があり、それを出ると民家が続く。徳源院参道を通り過ぎ、石堂寺の前から丸山をめざす。
 この山も獣除け柵から入る。広く歩きやすい道の突き当たりが北畠具行の墓だ。後醍醐天皇を擁立した討幕計画である元弘の変の中心人物=北畠具行は、捕らえられ鎌倉に送られる途中ここで処刑されたとのこと。
 ここから山頂へは木に掴まりながら一気に登る。山頂標識はなく、柏原宿の景色を楽しむのみ。愛宕神社奥宮から参道を下り、旧中山道柏原宿の雰囲気を楽しみながら柏原駅に戻る。参加者の皆さんに助けられて、全員無事下山できた。(今村 記)

・日 程=3月29日
・リーダー=今村克美/サブリーダー=原田 毅
・参加者=21名
・コース=柏原駅(10:10)〜徳減寺(10:30〜10:40)〜稜線(11:25)〜清滝山(11:50〜12:30)〜下山口(13:00)〜
     北畠具行墓(13:30)〜丸山(13:45)〜愛宕神社(14:00)〜柏原駅(14:20)
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