奥美濃「土蔵岳・猫ヶ洞(スノーシュー)」
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土蔵岳
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猫ヶ洞
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蕎麦粒山
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 3月22日の11時10分、ついに「猫ヶ洞」のピークに立ったよ〜。ひとつの雑音もない静かな静かな頂だった。
 前日、坂内川上の「夜叉姫の館」に投宿。5時前には起床して土蔵谷出合まで移動し、6時15分には歩き出した。うまくいっても9時間はかかるだろう。どの地点にいても14時をtime-limitと決めての出発だった。この時季、上部の雪はよく締まっているが下部は多くの水分を含んで重く腐っている。案の定、Ca.450ぐらいまでは土が顔を出していてスノーシューやワカンを付けたのはCa.500を過ぎてから。
 眩しいほどのピーカンではないが、雪眼対策のサングラスは必携である。青空の広がる、風のない穏やかな最高の稜線漫歩を楽しめた一日であった。
 土蔵岳へは、比較的勾配のゆるい登谷(ノボタニ)右岸尾根を登路に選んだが、937のジャンクションピークまで3時間もかかってしまった。気持ちのよい広い尾根、ブナの枝越し後方には“デッカイ”横山岳が座してその東尾根の長さがやたら目立つ。東方にはピダミダルな山容の蕎麦粒山(ソムギヤマ)がスクッと聳えている。“ウ〜ン、実に男前!”どこから見てもひときわ目立つ。カッコイイー。
 急登を終えて尾根に登り切った。すぐ右手に土蔵岳(1008m)。10時15分着で横山岳をバックに記念写真をパチリ。「猫」に向かう。私にとっても、ここからのコースは初体験である。
 何度かのup-downを繰り返し、雪庇がズドンと落ちた痕を左へ回り込んで右へ取ると、すぐ猫ヶ洞のピークであった。11時15分着。山名標示板はなく、古いテープがひとつ。地形とGPSで山頂であることを確認する。いいペースだ。まったく寒くない。大休止とした。
 この山への想いは、16年前から始まった。初めて土蔵の頂を踏んだ時、北西にたおやかに伸びる尾根が妙に気にかかった。以来、何度か計画しながら実現できずにいた。それが、 いま立っている! 数々のことが脳裏を駆け巡り、感慨はひとしおであった。長年の宿題がやっと片づいたのだ。
 11時40分、猫ヶ洞発。土蔵岳分岐が12時30分。急斜面は尻セードで滑り下りる。ブナの幹回りの深く抉れている中へ、もう少しで落ちそうになりながら……。ヤバッ! 937ピークは13時15分。
 「なぁなぁ、次はあの男前の山へ行かへん?」なんて会話が弾む。土蔵谷出合に15時着。
 私の長年のこだわりにお付き合い下さった皆さん、有難うございました。(林本 記)

・日 程=3月21日〜22日
・参加者=5名
・リーダー=林本佐千枝/サブリーダー=小島信忠
・コース=土蔵谷出合(6:15)〜937m(9:15)〜土蔵岳(10:15〜10:30)〜猫ヶ洞(11:15〜11:40)〜
     土蔵岳分岐(12:30)〜937m(13:15)〜土蔵谷出合(15:00)
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