京都市内「京都御苑」岳連きのこ観察会
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左=興味深い講習に聞き入る   右=小さなキノコをルーペで観察 
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 左=皆さん真剣でした 右=テングタケの生い立ち過程
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 左=キノコが木を枯らすのではない 右=写真を示しての講習
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 観察会参加者  
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 台風や秋雨前線で降雨の日が多かったが、今日は夏日で少し蒸し暑いが、良い日に恵まれた。9時に間之町入口の御苑内に集合し岳連責任者の挨拶の後、関西菌類談話会会員の佐野修治先生の紹介があり、全員一緒になって観察会が行われた。歩道から茂みに入るとすぐにキノコは見つかった。観察の目で見ると、あちこちに多くのキノコがあり、今年は雨が多くて例年よりも多いらしい。キノコが生えている状況を観察しながら名前から説明が始まる、途中に動植物の研究者は多いが、菌類の研究は遅れている、多くの菌類は動植物の死骸を土に還す大切な役目をしているなど、野外講義のような佐野先生の説明に皆な熱心に良く聴いて観た。キノコは特定の樹木との共生があり、マツタケと赤松はよく知られているが、ここでの共生はアカハツタケがもみじの木の近くで多く観られた。御苑内は良く整備されているので、生まれ初めから腐るまでのキノコの生い立ちが数種類は観られ、特にテングタケの並んだ姿が可愛いらしかった。この生い立ちの観察が重要で、図鑑などはこの中の一時の姿でしかないことを強調され、自宅の近くにキノコが生えていれば、毎日でもそのキノコの成長の観察を勧められた。
 御苑内では動植物の採取は禁止されているので、キノコの傘の裏面の観察には、コの字型に加工された特別の鏡を置いて観察したが、今回は観察会なので老いたキノコを特別に採取し観察した。傘の裏側の形状や傷の時に出る液体の色や匂いそしてナイフで縦割りしで内部に虫が居るなども体験した。食用のキノコの採取時期は、傘の幕が開く直前か直後が最も良く、以降は虫が付き易いそうだ。毒キノコは死亡することがあるので、特に注意するように話された。倒木や立ち枯れそして根株には、キノコがよく観られるが、樹木が徐々に枯れだすと、キノコが生えるのであって、キノコが樹木を枯れさせるのではないと説明された。キノコが予定より多く観られたので、御苑の一部を回って集合場所に予定の正午頃戻り、他のキノコの写真による説明があり、このような観察会では3種類のキノコをしっかりと覚えればよいとも言われた、あと解散した。  (萩原 記) 

・日 程=2016年10月2日(日) 曇り
・リーダー=萩原孝一/SL北川嘉康/A中村 聖
・参加者=16名(その他32名)
・コース=京都御苑の間之町入口(9:00)〜間之町入口(12:00)
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