申し分の無い「秋晴」の一日となる。京都北部・福知山市の「伏見山(ぶくみやま)」は、あまり知られていない。対峙する「三岳山」の方は知る人が多い。福知山から佐々木まで
以前は京都交通のバスがあつたが、それも今は昔の話。上佐々木・小野原の「蓮秀寺」に駐車させてもらう。境内はひっそりして日蓮宗の寺らしい。取りつきは集落の民家裏から伸びる尾根で、小さなお社から入っていく。お社には珍しい「猪」のこまいぬ?が鎮座していた。
△364.6(上佐々木)からほぼ西向きの穏やかな尾根歩きは、下生えもなく、先日の台風で倒れた木もあるがさほど障害もなくスムーズに歩ける。植林が多かったが、南に向く町村境界尾根に乗ると、福知山側が植林、対し西の夜久野町側は自然林で秋の彩りが楽しめる。落ち葉積もる足に優しい尾根だ。伏見山・△710には、12:00近くに到達、陽だまりが恋しいが山頂でお昼の休憩時間となる。向かいの三岳山を眺め、ゆっくり過ごして山頂を辞す。さて、下山の急坂の途中で、リーダーの声で引き返すとあっと驚くほど展望の良い場所があった。一面に傾斜の緩くなった草原状で、樹木が無く又切った形跡もない。遮る物のない良好な展望所だ。登尾峠から続く国境稜線が目前に見え、遠くに但馬の山並み、西には鹿倉山も小さいが同定できる。なんと贅沢な展望に、全員が暫し見とれ満足する。・617から仏坂峠まで、少々尾根を取り違える危険があるが、そこはリーダーの確実なご指摘で迷うことなく峠に下りた。峠道はよく残り、少し下った所に石仏が祀られていた。夜久野と福知山の物流の道だったのだ。仏坂の集落目指すも、足元のぬかるみに手こずるが、どうやらかつての田畑跡のようだ。正面に堂々の「三岳山」を仰ぎ、日本昔ばなしのような仏坂に着いた。集落から、僅かに今日の主人公、伏見山の頭が望めた。後は、駐車地の小野原までのんびり歩いた。
(公庄記)
・日 程=2018年11月08日(木) 晴れ
・リーダー=横田和雄
・参加者=8名
・コース=福知山市上佐々木・小野原〜△上佐々木〜市町村境界尾根〜・617〜仏坂峠〜中佐々木・仏坂
|