登山道取り付きの間違いから、全く違う方向に登ってしまい、そのまま続行して山頂を目指すことになった。大きく迂回するコースとなり、348mピークを目指す。尾根筋の道は整備されテープもしっかりしていた。丁寧に尾根を拾って登って行くと、280m地点では大きなスダジイが2本、圧巻であった。ゆっくり観察できず残念だったが、道間違いのお蔭で会えた。348mピークで昼食をとり、気を取り直す。北の方向へ尾根筋をいくつかコブを越える。ブナの木が散見された。中には標高の割に立派なブナもある。近くの山の斜面のタムシバが美しい。急登の斜面を登りきると。小さな祠のある黄金山の山頂に着いた。足元からギフチョウが飛び立った。今日の山行の秘かな目的であった。府下で絶滅寸前、せめて丹後半島にはという思いがあった。小金山(416m)山頂でも現れてくれた。山頂からは、東を除いてよく展望が効いた。北には依遅ヶ尾山、南には大江山連山から磯砂山、高竜寺山と見えた。下山は黄金山まで戻り、東尾根を近くの林道まで下るコースだ。黄金山から先は踏み跡もなく、灌木の枝に惑わされながら尾根を下る。一度道を見失いそうになりながら、リーダーの指示で方向を回復、沢沿いの林道に降り立った。あとは集落に向けて、道端の春の花たちに歓声を上げながらのんびり下った。
(文、写真 服部)
・ 日 程=2021年3月27日(水)晴れ時々曇り
・ リーダー=横田和雄
・ 参加者=16名
・コース =弥生町舟木(10:00)〜登山口取り付き(10:30)〜260mコブ(11:20)
〜(11:50)348mコブ(12:20)〜黄金山(13:00)〜(13:20)小金山(13:40)
〜黄金山(13:50)〜林道出会い(14:50)〜来見谷集落下山(15:15)
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