昔登った登山道は廃道状態で、横尾尾根を通る道を選択した。ジグザグにカットされた道は、落ち葉が堆積して気持ちよく登れた。芽吹き始めた新緑が目に優しく飛び込んでくる。若丹国境尾根の横尾峠には祠に入った地蔵さんが迎えてくれた。ここから西に尾根筋を丁寧に拾っていく。783mのコブを二つこなすと、最後の急登が待っている。山頂からは北と東に大きく展望が開けており、日本海の水平線や、遠く雪をかぶった白山の山並みに気づく。山頂直下のシャクナゲの花が美しい。帰路は往路をそのまま戻る。途中で観察した、ヒガラ、コガラ、カケス。山頂では群れたイカル、アオバトなど。トチノキの芽吹きやカラスシキミ、ミズメなどにも出会えた。尾根筋のブナの芽吹き、標高の低い場所のイヌブナの新葉など、この時期ならではの美しい風景が堪能できた。
(写真、文 服部 記)
・ 日 程=2021年4月21日(水)快晴
・ リーダー=服部忠、サブリーダー=新井義雄、アシスト=中村 聖
・ 参加者=13名
・コース =横尾尾根登山口(9:00)〜502mコブ(9:30)〜645mコブ(10:00)
〜横尾峠(10:30)〜783mコブ(11:00)〜(12:05)山頂(12:40)
〜783mコブ(13:35)〜横尾峠(14:00)〜登山口(15:00)
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