丹後半島最高峰「高山」。標高500mから上部には広範囲にブナ林が広がる。紅葉とブナ林の観察登山である。登山口のブナハウスまでは狭い林道を路肩に気を付けながら車で進む。スギ林を越すと紅葉に彩られた雑木林になり、すぐに駒倉峠に着く。峠からは急登が始まり、ブナが目立ちだし、少し大きそうなブナを測ると幹回り170pである。途中展望を楽しみながら、ブナ林の美しさに心を躍らせる。内山の大ブナは頂上への分岐を越して尾根筋を西に行って下った所にたっている。地上すぐに分枝しており、少し迫力に欠けるが、実測すると幹回り4mを越すほどだ。看板には3.75m、府下最大とある。分枝したところにキノコの株(イタチタケ)が生えていて、弱っているようだ。山頂からは北の方に展望があり、太鼓山が見えている。尾根筋からは東にチラチラと天橋立が見え隠れしている。下りは内山集落跡へブナ林を下り、途中単幹の302pのブナを見る。迫力的にはこっちのほうがすごい。時期がら足元にキノコも増え観察が面白い。ブナハウスまで戻り、小町公園に移動。すぐ近くの神社のスギの巨木を見る。上部が数本に分かれており、八岐杉(やちまた)と呼ばれている。五十河集落の出口の延利高森神社の巨木に立ち寄る。こっちは幹回り570pの大物だ。見たところ常緑樹でタブかアカガシのような雰囲気だ。文献にはエノキとあるがエノキは見当たらない。一日紅葉を愛でながら、ブナの美しさに感激し、キノコを観察したり樹周りを計測したり、面白い山行になった。
(服部 記)
・ 日 程=2021年11月10日(水)晴れ時々曇り
・ リーダー=服部 忠
・ 参加者=9名
・コース = 出発地JR丹波口駅(7:05)=内山ブナハウス(9:10)〜駒倉峠(9:30)
〜集落跡分岐(10:10)〜内山の大ブナ(10:45)〜(10:55)702m山頂(11:30)
〜南西尾根550m分岐(11:55)〜内山集落跡(12:30)〜ブナハウス(12:45)
=小町公園、霧宮神社八岐スギ(13:30)=延利高森神社巨木(14:30)
=JR丹波口(16:00)解散
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