ここ数年の暖冬から一変して、雪の多い冬であった。3月の終わりというのに、尾根筋にはまだたっぷりの雪が残っている。計画段階では、春の花とギフチョウの観察を意図したが、残雪の山行となった。湯尾峠から雑木林の中の登山道を進むと、通信施設、鉄塔や寺など展望のいい尾根筋が続く。北西にピラミダルな山容の山はホノケ岳の手前の高頭山である。鍋倉山を越し鞍部からの登り返しを上がると残雪が現れる。ブナ林の残雪がきれいである。雪の消えたコブで昼食タイムとする。雑木の合間から白山のラインが見えている。食後、尾根筋までの残雪帯をアイゼンを装着して登って行く。斜面が急で慎重な足運びとなる。尾根筋は直立したブナ林が続き感じが良い。ほどなく、反射板のある藤倉山に着いた。下山の途中に、雪のブナ林を飛ぶギフチョウに出会ったのは、望外の喜びになった。鉄塔を過ぎると雪も消え、燧ヶ城址で今庄宿の町並みを見て下っていく。
(服部 記)
・ 日 程=2022年3月30日(水)晴れ
・ リーダー=服部 忠 サブリーダー=駒田一郎
・ 参加者=15名
・コース =JR山科駅前(7:00)=JR今庄駅(9:10)~湯尾峠(9:45)
~△338.3m(10:10)~鍋倉山(11:15)~(11:50)600m地点(12:20)
~藤倉山(13:10)~鉄塔(13:40)~△・270.0m(14:30)~今庄駅前(15:10)
=JR山科駅前、出町柳(17:40)
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