(24日)秋雨前線の影響で天気が芳しくないが、何とか雨は免れた。かなりの湿気だが、山を越えていく風が心地よい。伯母峯トンネル横の階段を登り、峠に向かう。尾根筋から北側は植林地で、南は自然林が残されている。峠を越すとすぐにブナ林になった。足下には湿気を吸ってキノコが沢山目立っている。黄色、白、紫、茶色と様々な色模様だ。足下をよく見ると、ブルーに輝くオオセンチコガネに気づく。坂が急になって一登り、山頂のコブに着いた。標識など全くない。境界を示す杭が立っているだけで、見晴らしも悪い。山頂からは、南の尾根にとりつくが急坂になっており、慎重に下ると、すぐに平たんになった。あとはしばらく緩い上りと下りを繰り返す尾根筋の踏み跡をたどる。しばらくすると、2万5千地図の実線の道に合流し、緩く下っていく。崩壊した場所も多く、現在は使われていないようだ。しばらくすると1180m地点でドライブウェーに合流し、トンネルの方に1時間ほど戻ると車を置いた展望台に到着した。ほとんど登る人もない静かな山行であった。
(25日)天気予報では朝10時過ぎより雨となっている。大峰の大普賢岳をあきらめ、東大台の散策に切り替えた。大台は雨が似合う。しかしまだ時間が早く青空が広がっていた。雨が落ちてこないうちに少しでも進みたい。日出ヶ岳への緩い上りはトウヒ、ウラジロモミの林で、林床はミヤコザサがびっしりと生えている。京都北山の風景とはずいぶん異なっているが、北山もかってはこういう景色だった。山頂分岐の展望台からは青空を背景にした山頂が見えている。何度か大台には来ているが、こんな景色は初めてだ。いつも、ガスられたり雨が降っていたりと、広い景色や遠くの山並みを見たことがなかった。新鮮な気がした。山頂からも四周が見渡せ、これからめぐる山並みや駐車場方面がちらっと伺えた。生石ヶ峰、正木ヶ原と立ち枯れ風景が続く。これは本来の姿ではないという。再生プロジェクトでは、トウヒ、ウラジロモミの林を復活させるとある。大蛇ヶ嵓に着くころには、ガスが覆い始めほとんど絶景が見えなくなっていた。もう雨になりそうだ。一旦谷まで下って、登り返すと駐車場に着いたが、雨に合わずに済んだ。
(服部 記)
・ 日 程=2022年8月24日(水)~25日(木)曇り
・ リーダー=服部 忠
・ 参加者=4名
・コース =8/24 地下鉄竹田駅西口(7:20)=大台ドライブウェー、
伯母峯トンネル登山口(10:30)~伯母峯峠(11:00)
~(11:35)1262m伯母ヶ峰山頂(12:00)
~1209mドライブウェー分岐(13;00)~トンネル口展望所(14:00)
=白川渡キャンプ場(15:00)
8/25 白川渡キャンプ場(6:50)=東大台駐車場(7:50)~日出ヶ岳分岐(8:35)
~(8:45)日出ヶ岳山頂(9:15)~正木ヶ原(9:50)~尾辻峠(10:20)
~大蛇ヶ嵓(11:00)~(12:20)大台駐車場(13;30)
=入之波(15:00)=京都(19:00)
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