里山歩き第2弾、湖南「三雲城址、美し松」である。草津線三雲駅からすぐ南の丘の上に「天保義民碑」は建つ。幕府の検地改めに反対して決起した農民運動である。そこから旧東海道を北上し左手の山を目指すと立志神社、妙感寺、磨崖地蔵菩薩像と続き、山の斜面に石垣を積み上げた不思議な治水工事跡を目撃する。城石跡と見間違う様だ。そして、三雲城址、猿飛佐助が訓練したという八丈岩、四つの城郭跡、井戸、虎口などが広がる。城跡から東海道に戻る天井川には、樹齢700年の弘法杉の雄姿に驚く。さらに北上して山に分け入れば、怪しい形の赤松群を目にする。ウツクシマツである。そこを東に戻るとほどなくして甲西駅に出て行程は終了する。わずか一駅の間の物語は、美しくもあり、長くもあり、心を十二分に喜ばせるものであった。
(服部 記)
・ 日 程=2022年11月15日(火)晴れ
・ リーダー=服部 忠
・ 参加者=11名
・コース =JR京都駅0番ホーム(8:05)=草津線三雲駅(9:30)~天保義民碑
~横田常夜灯~立志神社~妙感寺~摩崖仏~(12:00)三雲城址(13:00)
~弘法杉、大沙川マンポ~(14:40)ウツクシマツ自生地~甲西駅(15:30)
=京都駅(16:20)解散
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