上京区には時代にゆかりのある地名・町名が多く残っていて、「辻子」「突抜」が圧倒的に多い地区である。応仁の乱発祥の地の碑がある上御霊神社から歩き始めた。寺町通りを北上して以前から見たかった天寧寺、比叡山が門の向こうに見える事から「額縁門」と呼ばれている。すぐ北側に六地蔵の一つ鞍馬口地蔵がある上善寺、禁門の変で亡くなった長州藩士の墓もある。小松帯刀住居、岩栖院町を抜けここからは日蓮宗のお寺を訪ねる。織田信長が常宿にした妙覚寺、長谷川等伯と本阿弥家縁の本法寺、日蓮宗初となった本格的寺院の妙顕寺どのお寺も敷地が広くて人手が少ないのがこの時期有り難い。鳴き虎と突かずの鐘の報恩寺も見学した。ここからはガイドをバトンタッチ、神社に詳しいS氏がワールドカップで盛り上がるサッカー縁(飛鳥井家の蹴鞠)の白峯神宮を案内してくれた。崇徳天皇と淳仁天皇が祀られていて崇徳院の歌「瀬をはやみ~」では落語を交えての説明に思わず聞き入ってしまった。最後に登場は事務局長H氏で、山の会員皆がお世話になっているご自宅の事務局まで歩いてみて、かっての晴明神社は今の何倍もの広さを持っていた事を知った。安倍晴明神社との思いがけないいきさつも紹介して頂いた。今回は盛りだくさんの内容に皆さんも満足して下さったと思っている。間違いなく、私は一番楽しんでいたと。これからも新鮮な風をどんどん入れて面白い街歩きにしていきたい。
(一瀬 記)
・ 日 程=2022年11月25日(金)晴れ
・ リーダー=一瀬順子
・ 参加者=16名
・コース=(10:00)地下鉄鞍馬口駅~(10:10)上御霊神社~(10:50)天寧寺
~(11:00)上善寺~(11:30)妙覚寺・水火天満宮
~(12:00)扇町公園昼食(12:30)~(12:35)本法寺~(13:00)妙顕寺
~(13:20)白峯神宮~(14:00)安倍晴明神社(14:45)解散
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