保津峡を越して亀岡盆地に入ると、雨が落ちている。肌寒い日だ。千代川駅から国道9号線を越すと、田畑の広がる田園地帯で小さい集落の塊の松尾神社に詣でる。社殿を取り巻く社叢がうっそうとしている。榊の実が境内に拡がる。縦貫道を越し登山口から徐々に勾配が出て、アベマキやコナラの雑木林に入っていく。朽ちたナメコが目に入った。石の燈籠や鳥居を過ぎると、いよいよ行場だ。大きな岩には祠があり、岩の奥に仏が鎮座している。樹皮が美しいイヌシデが現れるとヒョイと山頂に出た。尾根筋は典型的な赤松林で、近郊の見慣れた植物たちでにぎわっている。緩く下り、峠に着くと林道に出会う。独鈷抛観音はもうすぐだ。門前の長い階段を登ると、金剛力士のいる仁王門は二階に鐘楼を配している。見晴らしの良い展望台で昼食をとっている最中に鐘が鳴った。律儀に12回の音を鳴らした。下りは鹿谷集落の方に、あまり使われていない参道をたどっていく。集落で畔の草花を見ながら薭田野神社へ向かう。神社参拝の跡、隣の酒蔵で冷やかし見学で口を濁し、駅までの遠路を歩き終了した
(服部 記)
・ 日 程=2022年12月14日(水)曇り時々雨、雪のち晴れ
・ リーダー=服部
・ 参加者=10名
・コース =JR千代川駅(9:00)~(9:20)松尾神社~(9:40)登山口
~(10:20)行場~(10:45)行者山△430.8m
~(11:45)独鈷抛観音(12:20)~(13:20)薭田野神社(14:00)
~JR並河駅前(15:00)解散
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