イヌシデ 鈴鹿フジキリ谷
フジキリ谷の塩津と呼ばれるところに巨樹がある。幹はすじ状のシワが入り節くれ立ち、がっしりと根を張っている。この堂々とた木は何の木だろうと思っていたが、本によるとイヌシデという名が書かれていた。フジキリ谷では上部にもミズナラの巨木があり、杉峠には変形し特長あるスギと、オオイタヤメイゲツだろうか、カエデ科の古木と出会える。この千種越は私の好きな道の一つだが、フジキリ谷の美しい流れとこうした古木の数々、そして歴史の積み重なりが古道を磨き上げている。この道から歩く楽しさを何度教えてもらったことだろうか。 |