ブナ 三重岳北尾根
三重岳から北へ、近江坂への県境稜線へとつながる尾根には道がなかったが、近年拓かれ、たやすく歩けるようになった。三重岳一帯の稜線は風が強いのかあまり大きな木がなく、曲がりくねった背の低い灌木に覆われている。ブナもあるが大日付近のような純林に近いようなブナ林はなく、風と雪にいじめられ曲がりくねりながら横に広がっているブナが多い。山頂付近では大きなものはないが、尾根を下ると立派なブナが出てくる。北尾根でも近江坂に合流する手前に大きなものがあり、このブナもそのうちの1本だった。風雪に耐えた強さが感じられるブナである。 |