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| ブナ 品谷山 何年ぶりかの廃村八丁。ダンノ峠から廃村八丁、品谷山へと歩いたが、もうまったく記憶の外だった。峠を越えた源流の同志社の小屋の前に枯れたトチの巨木が横たわっていたが、このトチもまったく覚えていない。八丁から谷を登り、品谷山への尾根へ出た。北山の風景が広がった。昔、毎週のように見ていた景色だ。尾根の小さなコルにブナが立っていた。そんなに大きくはないが、いい場所だ。風通しのいい場所だけに大地をがっしりと掴んでいる根っこが素晴らしかった。ガンバレヨとエールを贈って立ち去った。 |
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