スギ 芦生赤崎中尾根2
白倉山、片波山、芦生あたりの大杉は日本海型のアシュウスギと呼ばれているもので、根元から枝分かれし太さの割には背が低い。それに比べて南紀の玉置山や那智の大門坂のスギは太い幹が一本のまま真っ直ぐに伸び上がっている。形だけ見ていればまったく別の木にも思えるほどだ。赤崎中尾根での最巨幹は大杉群の一番下にあるこのスギだろう。典型的なアンコ型で力感に溢れており、南紀のスギとはまったくの好対照をなしている。初めての出会いは深い雪の中だっただけにより印象が強く、このスギの力強さには圧倒された。 |