越中「鍬崎山・大辻山」
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 坂本記者の特派員報告!
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 佐々成政の埋蔵金伝説で知られる「鍬崎山」は立山連峰の前衛峰なので、晴れていれば「薬師岳」や「大日連山」の展望が素晴らしいという。実はこの山、わたし四度目なのです! 一度目は頼りにしていたスキー場のゴンドラリフトが整備点検中で使えず、おまけに雪の深さに手間取って「大品山」で撤退。二度目はリーダーの身内に不幸があって前日にキャンセル。三度目は台風の大雨に見舞われて「瀬戸蔵山」で行き先変更(白山前衛の「鳴谷山」「大嵐山」)とし撤退。
 というわけで、何の因果で???と四度目の正直、「これで登頂できなかったら、二度と、いいえ、五度と来るモンか」と、かなり怒りながらの山登りとなりました。立山山麓家族旅行村のコテージは、冷蔵庫や炊飯器、お風呂も完備していて4人で割り勘すると3000円というお値打ち料金。皆さん、お奨めのお宿ですよ! 前夜祭はカラオケで盛り上がりました。
 ゴンドラの始発の8:30まで待ってられないし、下から登りたいとこだわって6:00に出発しました。竜神の滝〜瀬戸蔵山〜大品山(1404m)と順調に登ってきたつもりだったのですが、風のない蒸し風呂のような暑さに大汗をかいて少々バテ気味。いつもなら2時間くらい歩くと体が山に慣れてきて軽くなっていくのに、「今日は重い、スゴイしんどい」と感じてました。見事なタテヤマスギやブナの立ち並ぶ稜線を、標高差600メートルを稼がなければなりません。登れど登れど展望もなく、蒸し暑く、秋の花ひとつ咲いてない山登りにイヤ気がさしてきます。
 ロープの張られた岩場のリッジを通過し、登山開始から6時間が経とうとしてあと20分ほどで頂上という地点で、ナ、ナント、「足の筋肉が引きつる」アクシデント。伸ばすことも曲げることもできず、全身硬直の状態で脂汗がタラーリ。慌てたのなんのって、失望したのなんのって、塩を舐めポカリスエットをゴクンゴクンのみ梅干を口に放り込む。摩ったり揉んだり、バンテリンを塗ったり。
 ようやく回復しソロリソロリと歩き出すと、今度は、ナ、ナント左足の筋肉が引きつる! 悪夢のような出来事でした。15分遅れで、ついに「鍬崎山」登頂。「バンザ〜イ!」というものの、厚い雲に覆われて、ドカ〜ンと座するはずの「わたしの薬師岳」も、堂々の奥大日岳も、な〜んにも見えません。残酷な話です。こんな悲惨な山も珍しいと、ニガ笑いです。どんなに金塊が埋蔵されていようが、「鍬崎山」はコリゴリです。

・日 程=9月28日〜30日
・参加者=坂本恭子ほか
・コース=立山山麓家族旅行村→竜神の滝〜瀬戸蔵山〜大品山〜リッジ〜鍬崎山
     歩行時間:登り6時間20分、下り4時間
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