左から、明星ヶ岳山頂部の尾根筋 羽黒山(観音山〜筆捨山の尾根から) |
左から、羽黒山へは岩尾根が続く 小野川をはさんで明星ヶ岳が横たわる(山上はガスの中) |
左から、岩場には胎内くぐりも 魅力的な富士山(関富士)から観音山のエリア |
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「仏ヶ平」山行の行き帰りに見た、筆捨山周辺の紅葉が美しかったので、見納めに明星ヶ岳と組み合わせて計画した。
国分寺の駐車場から、細い林道を使って寺院の建つ中腹まで上がる。本堂正面の石段は東を向いており、本来の参詣道は麓からまっすぐ西へ登ってくるのだろう。三重四国八十八ヶ所の番外霊場だけに、天気の悪いこんな日でも、ここまではかなりの人が訪れる。名残りの紅葉を愛でながら尾根に取付き、傾斜のきつい坂道を明星ヶ岳に達する。下は雨だったが、登るにつれて雪に変わり、最高点の西峰では積もり始めていた。往路を下山し、駐車場の東屋で昼食。
観音山の取付きにあたる峠まで移動し、筆捨山から羽黒山を経てここまで一周する。自然歩道を登ると、北側に羽黒山の円錐形の山容が聳えていた。広葉樹や照葉樹に覆われた歩道を286mのピークまで行き、羽黒山への分岐まで戻るとけっこう時間がかかっていた。午後4時を過ぎると暗くなるので失敗は許されない。なんとか明るいうちに麓まで下りたいのだが、分岐点の標識には困難な道だという注意書きがあった。
細かく方向が変化するので、現在地を的確に掴まないととんでもないところへ行ってしまう。岩場があちこちに現れ、岩稜を通るか巻くか判断が求められる。時間があればトレーニングをするのによいフィールドを提供してくれよう。ほぼ中間の地点には、一人がどうにか通り抜けられる岩もあった。四等三角点から羽黒権現の鳥居まで、これも気を抜くことができないコースである。林の中は暗く、富士山(関富士)が見えたときにやっと一息つくことができた。
標高は低いものの、なかなか面白い山域である。歴史や信仰・習俗の面からも興味深い。それらに関しては、西尾さんの『鈴鹿の山と谷6』(ナカニシヤ出版)に詳しく書かれている。 (竹内 記)
・日 程=12月4日(日)
・参加者=竹内康之・清水博一・田代妙子・佐藤由子
・コース=国分寺駐車場(9:00)〜明星山国分寺(9:20〜9:35)〜明星ヶ岳(10:15)〜西峰(10:40〜10:50)〜 明星山国分寺(11:25)〜駐車場(11:40〜12:15)→観音山自然歩道の峠(12:30)〜羽黒山分岐(13:25)〜 筆捨山(13:45〜13:55)〜羽黒山分岐(14:20)〜羽黒山(15:25)〜羽黒権現(16:00)〜三日城橋(16:10)〜 観音山自然歩道の峠(16:30) |
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