飛騨「丸黒山」(スノーハイク)
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 坂本記者の特派員報告!
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 地球温暖化が危惧されているなか、予想に反してびっくりするほどの豪雪と厳しい寒さとなったこの冬も終わりが近づいてきました。日一日と春の息吹が感じられ、芽吹きや山野草を待ちわびる季節になりました。去りゆく雪山に別れを告げる、今シーズン最後のスノーハイクを乗鞍前衛の「丸黒山」で過ごした報告です。
 前夜発で高山の道の駅でテント泊まりでした。翌日、登山基地となる「国立乗鞍青年の家」に宿泊等の手続きを済ませ、登山開始は9時半からです。「春に三日と天気なし」と言われますが、ラッキーなことに今日は晴天の登山日和。立派な建物の「青年の家」を背に、2日前に降ったという50センチの新雪を踏んで行きます。夏には5,000人を超す青少年が登山研修するといいます。そのためか、オリエンテーリングのポイント標識が樹にくくりつけてあり迷う心配はありません。青屋牧場の広々とした雪原を登っていくと、ブナの木平という広場にでます。穏やかな登りはここまででした。カラマツ尾根の急登を喘ぎ喘ぎラッセルしながらも、ダケカンバ・シラカバの美しい樹相に感嘆の声が上がりました。ギュッ、ギュッと雪を蹴る音が心地良く、静かな山に時折コガラのさえずりも聴こえてきます。風もなく陽射しはまさに春のうららかさで、心にジワ〜とシアワセ感が満ちてきます。枯松平山の手前付近で、ドカ〜ンと正面に「乗鞍岳」が見えた時は雄叫びがあがりました。青い空にくっきりと迫りくるシルエットを目に焼き付けました。めざしていた枯松平小屋までは、3時間の行程でした。ランチタイムは、この先の丸黒山からさらに先の乗鞍岳までの「千町」の道のりの話で盛り上がりました。
 帰路はのんびりと、まさに過ぎ行く雪山に別れを惜しむが如く、しみじみとした想いで歩いていきました。登り3時間、下り3時間の、充実のラストスノーハイクでした。
 宿舎の前では、合宿の小学生たちが「雪だるま」を作って遊んでいました。

・日 程=3月31日〜4月2日
・コース=4/1 飛騨乗鞍高原青年の家〜丸黒山登山口〜ブナの木平〜カラマツ尾根〜枯松平小屋〜旧道分れ〜旧道〜青年の家(泊)
・参加者=坂本恭子ほか5名
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