伯耆「蒜山・津黒山」
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 坂本記者の特派員報告!
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 雪山が終わったと思ったら、アッという間に桜の季節。それもアッという間に潔く散ってしまい、今は生命の息吹きが感じられる新緑のなかの登山の季節です。2月に一面銀世界の雪山を楽しんだその同じ山を、再度登りに行って来ました。さぁ、あの純白の山がどのように変身しているのでしょう? 四季の移ろいを実感できる日本に住んでいてこその贅沢かも知れません。興味津々です。集合時間や宿泊ホテルや参加メンバーもほとんど変えずに、こだわって「違いのわかる」山行をしようというわけです。
 関西地域では、もう桜の時期はとっくに済んでしまったのに、ここ蒜山高原の里ではまだ桜は満開を過ぎた頃なんですよ。「キレイ、キレイ」と歓声が上がります。桃・芝桜・コブシの花、シャクナゲまでが咲いていてミニ桃源郷の趣きです。犬挟峠登山口で昼食を済ませ1時に出発。初っ端からタチツボスミレの群落に出逢い、三合目、五合目と登るにつれカタクリ・ショウジョウバカマが出迎えてくれます。「この山が本当にあの2月の山か?」と、頭は疑問符(?)と感嘆符(!)ばっかりです。この辺りスッゴイ雪やったね、この辺りでスリップして滑ったよね、この辺りでタイムリミットのため引き帰したのよね、と二ヶ月前の山の記憶が甦ります。会話に熱がこもります。苦労して登った山も、「雪がないとこんなに楽チンなのね」とウキウキです。カヤトの原の稜線は風がきつかったものの、穏やかな気持ちのいい1時間半の登りで下蒜山頂上に着きました。ヤッホォ〜〜、全方向の展望がほしいままの私たちだけの静かな充実の山頂(1,100m)でした。
 馴染みのある「津黒高原荘」は、以前と同じ部屋割りでしたよ(笑)。入浴、夕食のあとはカラオケで盛り上がりました。
 2日目も、晴天の登山日和に恵まれました。ここ2〜3週間、悪天やら花粉症の体調不良に泣いたので、「うれし〜ぃ!」と上機嫌です。スキー場のゲレンデを登っていく途中で、ツクシの群落・ワラビ・フキノトウ・ヨモギ等々を見つけて、山野草摘みに興じます。春山はこうでなくちゃぁ〜と夢中になりました。登山口から杉林の急登です。登りきると木々の芽吹きが今始まったばかりのカラマツ林にかわりました。瑞々しい木々の生命のエネルギーが満ちた森の美しさに息をのみます。パステルカラーの宇宙が拡がっています。陽光は眩しく、小鳥たちがさえずっています。2ヶ月前、樹氷の中を新雪と格闘しながら歩いたのがウソのようです。春爛漫の魔法にかかったような夢見心地のトレッキングでした。頂上(1,118m)からは、雪を冠した大山が眺められ、大きな喜びとなりました。

・日 程=4月30日〜5月1日
・コース=4/30 中国自動車道・蒜山IC→犬挟峠登山口(11:30〜13:00)〜下蒜山(14:30)〜登山口(16:00)→津黒高原荘(泊)
     5/1 宿(8:00)〜津黒山(10:30〜12:00)〜登山口→湯原温泉
・参加者=坂本恭子ほか7名
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