 |
左=玄蕃尾城址 右=琵琶湖と北国街道 |
 |
左=トキワイカリソウ 右=ニシキゴロモ |
 |
 |
 |
スミレの花咲く早春、賤ヶ岳合戦における勝家の本陣、玄蕃尾城から行市山城跡までの長い防衛線に沿い歩く。またこの尾根は近江と若狭を分つ中央分水嶺でもある。
毛受(めんじゅ)兄弟墓の広場に車をデポし、柳ヶ瀬登山口に移動する。
林道脇に駐車し、久々坂峠(刀根越・倉坂峠)へ。
春の芽吹きに、花の山。写真を撮りながら、快適な峠道を辿るうちに峠に着く。
若狭側のお地蔵さんに立ち寄ってから、玄蕃尾城(げんばおじょう、近江側では玄蕃尾を中尾山・内中尾山と呼称)に向かう。
山上に広い台地が。南虎口大手口(専守防衛)、東虎口攻撃用大手口、虎口郭、馬出部、本丸、外堀、櫓台と、本格的な城郭。琵琶湖から北国街道を一望の下。
国指定史跡だけあってよく整備されている。
峠に戻り、昼食後、行市山へ。近江側は自然林、若狭側の植林部は伐採・枝打ちされて明るい尾根。所々に空掘(?)の跡。敵を防ぐ堀か、人馬が駆け抜けた跡か。
史跡・古城探訪の士にはたえられない道筋。
行市山手前のピークから琵琶湖方面が一望。
一旦下り、笹道を登り返せば行市山山頂(佐久間玄蕃盛政の砦跡)。
新堂へ下る尾根筋にも別所山砦、中之谷山砦、林谷山城址と要所に砦。
琵琶湖は愈々近く、北国街道を見下ろす絶好の位置。これだけの備えで……。
春の息吹を満喫した山野歩きであった。お勧めのハイキングコース。(多田 記)
・日 程=4月18日(水) 09:40-16:00
・コ−ス=柳ヶ瀬〜久々坂峠(刀根越)〜柳ヶ瀬山・玄蕃尾城〜行市山〜毛受兄弟墓(新堂)
・参加者=多田ほか
|
|