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左=雪渓ははるか先 右=猫又谷上部 |
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左=コルから剱岳を望む 右=唐松岳〜鹿島槍ヶ岳 |
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左=猫又山山頂で 右=釜谷山と毛勝山の山稜 |
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今シーズンは、例会の白山で締めくくろうと思っていたが、なぜかスンナリと道具を片付ける気にならないでいた。そんな時、京都趣味登山会の津田さんから猫又山のお誘いをいただいた。「これだ」と思い、すぐに参加の返信メールを送った。
猫又山には、8年前に一度チャレンジしたことがある。南又林道の取水口の少し上流から雪渓は繋がっていたにもかかわらず、雪渓に乗るのは不可能と思い見ただけで帰ってしまった。今回はその時よりもっと雪は少なかった。
南又林道の途中にある広い空き地にテントを張った。あくる朝、取水口まで移動。残雪や土砂崩れで取水口まで入れない年があるそうだが、今回は入ることができてラッキーだった。既に数台の車が止まっていた。
スキーをザックに付けて林道を歩き始める。沢の徒渉で靴の中に水が入ってしまった。初っ端から濡らしたことで、後は何もなければよいと思ったのだが……。堰堤を乗越し、灌木の混ざった河原を歩いて、やっと雪渓に乗った。シールを付けてコルをめざす。デブリが出ていたが、落石もなく、安定しているように感じた。
「趣味登」の皆さんは、快調に登って行く。少し遅れたので直登で追いかけたのがいけなかったのか、両足が攣ってしまった。徒渉で濡らしたのが原因かも知れない。チューブで縛り、後を追った。コルに乗ると、剱岳が正面に大きく見えて、思わず歓声を上げた。屏風のように連なる「後立」の山々など、ずっと見ていても飽きることのない素晴らしい景観だった。猫又山山頂には、コルからもう一頑張りだった。ルートを知らないと、雪壁の直登をしてしまいそうだが、右側をトラバースするように進むと、シールで容易に登ることができた。「毛勝三山」の釜谷山と毛勝山が、すぐ近くに見えた。風を避けて山頂北側で遅めの昼食とした。初めての登頂で、この雄大な景色をみられたことは、本当にラッキーだった。
景色をもう一度心に刻んで、待望の滑降に移った。猫又谷には、コルの手前から雪が繋がっていたので滑り込んだ。大きなターンでダイナミックにドンドン下りていく。雪は緩んでいたが、素晴らしい滑りが楽しめた。振り返るとガスが谷を下りてきていた。疲れて、手に持つスキーを何度も落としながら、河原を歩いた。林道では、フキノトウ、コゴミ、ヨモギを摘みながら歩いた。新緑が美しかった。パワフルな「趣味登」の皆さんに感謝。大満足で今シーズンを終了することができた。(田代 記)
・日 程=5月12日
・コ−ス=取水口(6:50)〜雪渓(8:10)〜コル(12:30〜12:50)〜猫又山(13:40〜14:30)〜雪渓末端(16:00)〜取水口(16:55)
・参加者=田代妙子ほか4名
・温 泉=北山鉱泉(370円) |
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