白山「三方岩岳」
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 二十年前に三方岩岳の登山口にある集落=馬狩で、大きな萱葺きの民宿を借り切って合宿を行なった(その後、民宿は残念なことに火災で焼失した)。それ以来の再訪なので民宿の場所を思い出せなかったが、トヨタ自然学校ができていて、すっかり様変わりしていた。
 大窪池にミズバショウを見に立ち寄った。訪れる人が少ないのか、看板が小さく見落しそうだった。静かな流れの中にまだ咲いていた。
 三方岩岳には、白山スーパー林道が開通していないので、ゲート前に駐車して登山道にへ入った。霧雨が本降になっていて、傘を差して歩いた。チゴユリ・ユキザサ・ショウジョウバカマなど、雨の水滴が輝き美しかった。写真を撮りながら、のんびり山行である。展望台で45分ほど雨をやり過ごし、ガスが切れ始めたので歩き始めた。この辺りのブナ林は素晴らしかった。ミツバツツジの鮮やかなピンクや、コブシの白がひときわ目を引いた。登山道は、傘を差していても歩きやすい道だった。1600m辺りで雪渓が出てくる。稜線手前のトラバース道も雪渓が覆っていた。
 山頂は地図上の最高点とは違う場所だったので、野谷庄司山の方へ少し向かってしまったが、引き返して頂上に到着した。雨は上がっていたがガスが切れず、山頂からの眺望はまったくなかった。昼食後、早々に下山。
 トラバース道に入ると、登りにはなかったデブリが出ている。デブリは既に落ちたものと思い込み、滑落を気にして足元ばかり見て歩いていた。そのデブリにさしかかった時、雪崩が起こった。ドドド……ドドド……と二度見舞われた。近くの小さな灌木に流されないようしがみつき、流れが収まった一瞬に無我夢中で雪渓を渡り切った。三度目が来なくて助かった。小さな雪崩だったかもしれないが、衝撃は強かった。幸い怪我はなかったものの、ショックが大きかった。反省しながら、ゆっくりと下山。やっと青空が広がり、ガスの切れ間に新緑が美しく見渡せるようになってきていた。(田代 記)

・日 程=5月20日
・コ−ス=馬狩白山スーパー林道ゲート(7:40)〜展望台(9:25〜10:15)〜山頂(13:24〜13:56)〜馬狩白山スーパー林道
     ゲート(16:10)
・参加者=草川啓三・田代妙子
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