白山「大倉尾根」
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左=大倉尾根から御前ヶ峰と剣ヶ峰  右=避難小屋
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左=ニッコウキスゲとイブキトラノオ  右=大カンクラ雪渓と御前峰
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左=お花畑(大カンクラ雪渓)  右=クロユリ・ミヤマキンポウゲ
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 大塚さんは、玄人好みの地味な山よりスッキリした山が好きなようで、相談の末に白山「大倉尾根」を往復することになった。三人とも大倉尾根は初めてでとても新鮮に感じた。
 オートキャンプ場から白水湖まで、ゆっくりと車を走らせ、25分で到着。今年の4月にスキーを担いで自転車で走ったことを懐かしく思い出していた。駐車場は7割方が埋まっていた。初っ端から素晴らしいブナ林が続く。出だしから昨日の人形山とのスケールの違いに、大塚さんは満足な様子だった。
 団体と抜きつ抜かれつしながら登る。東面台地が見えるようになると、スキーのコースを確かめるように、どうしても視線はそこに釘付けになってしまう。あの時真っ白だった東面台地は緑の木々で覆われていた。林の中に可愛い避難小屋があった。ここから登山道は稜線歩きになり、見晴らしもよくなる。高山植物も出てきて雰囲気は完全に夏山だった。疲れがピークになる頃、お花畑がますます美しくなり、雪渓と御前峰がだんだんと近づいてきて疲れを忘れさせてくれる。尾根を登りきるとクロユリ・ハクサンフウロウ、ミヤマキンバイの群落が広がっていた。何枚も写真を撮りたくなるほど美しい。憧れの花の白山に来られて、嬉しさが込み上げてきた。
 室堂に着くと雰囲気は一変した。人、人、人で賑わっていた。御前峰山頂は何度も踏んでいるので、室堂止まりとした。人混みの室堂まで来た訳は、冷たいビールが飲みたかったからで、生ビール800円を奮発。缶ビールとは違いコクがあり旨かった。室堂を出るとまた静寂が戻ってきた。午後から登って来る人とすれ違い、挨拶を交わしながら一気に白水湖をめざした。
 白水湖の露天風呂で汗を流した。硫黄の臭いがいつまでも残る、よいお湯だった。ただ、白水湖を汚すので石鹸類の使用が禁止されていた。仕方ないので、平瀬の大白川温泉に入り直した。今夜もオートキャンプ場泊まりとした。80名近い子供の団体が来て賑わっていた。眠りに就いたのは、子供より我々の方が早かった。
 三日目は他の山に登る元気はなく、庄川温泉に立ち寄り帰路についた。(田代 記)

・日 程=7月29日(日)
・コ−ス=白水湖(7:30)〜避難小屋(9:40)〜室堂(11:55〜12:40)〜避難小屋(13:45)〜白水湖(15:20)
・参加者=大塚勇三・荒川聖一・田代妙子
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