 |
左=登山口 右=山頂が見えた |
 |
左=山頂直下の樹氷 右=山頂から三周ヶ岳 |
 |
ルート図 |
 |
 |
 |
大塚さんから「行きも帰りも林道歩きが長いけどエエで〜」と4年前から毎年聞かされていて、やっと念願が叶った。
冬型の気圧配置が強まるという天気予報を、昨夜は満天の星空で信じられなかったが、目覚めると雪がチラチラ舞っていた。
広野ダム手前に駐車して、ダムを渡ったところからシールで歩き始める。黄砂で汚れた雪面が新雪で綺麗になっているのが嬉しかった。岩谷川沿いの林道終点である夜叉ヶ池登山口まで1時間50分かかった。
鳥居の後ろの細い橋を渡り、左に回り込みながら尾根に取り付く。見るからにクラストしているので、初めからスキーアイゼン(クトー)を付けた。大粒の霰がクラストに積もり、何とも嫌らしい。雪質さえ良ければこれくらいの急登は何ともないなのだが、無茶苦茶緊張した。少しの辛抱で、安全で快適な登りになった。ブナ林が美しい。時おり青空が覗き天気が回復したかと思うと、また雪が横降りする。そんな繰り返しで、目指すピークが見えた時は美しさに感動した。ひと頑張りで夜叉ヶ池山に到着。山奥深く、晴れていれば素晴らしい景色が広がっているという。私が山頂に着くと、風と雪が強まりガスが広がり始めた。2006年9月に滑落死されたAさんのご冥福を祈り、早々に山頂を後にした。風を避けたところで休むつもりだったが、寒いのと雪質が良かったので登山口まで滑り降りた。緊張が解れたのと満足感で、深々と降る雪の中での大休止も心地良かった。
林道のトレースは降雪で消えてしまっていたが、雪質が良かったので1時間で広野ダムに戻れた。「今回が、一番条件が良かった」と大塚さんは言っていた。(田代 記)
・日 程=3月5日
・コ−ス=広野ダム(8:00)〜夜叉ヶ池登山口(9:50〜10:00)〜夜叉ヶ池山(13:05〜13:20)〜
夜叉ヶ池登山口(14:05〜14:45)〜広野ダム(15:45)
・参加者=大塚勇三・田代妙子 |
|