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左=三国岳への縦走路 右=天狗峠入口 |
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左=イワウチワ 右=尾根の台杉 |
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戦前の森本次男氏のカズラ谷乗越古道を訪ねて、コウンド谷から951m峰を経て天狗峠まで縦走する。
古道は、林道終点から途切れながらも峠まで続いている。
ただ、使われない道には下枝が伸び、倒木や笹の生え込みありで、潜ったり跨いだり。
また、急斜面と沢沿いでは道形も消え、鞍部やヤセ尾根になると突然現れる。
ピークを避け、牛馬が荷を運びやすいよう傾斜は緩やかではあるが、たびたび道形が消え、尾根に這い上がることになる。けっきょく、尾根の背の踏み跡を辿るほうが地形も判りやすく無難なようだ。
尾根への九十九折れで古道を外し、951m峰西ピークの西側に這い上がった。
この鞍部に巨樹があるのだが、今日は先が長いので、951m峰を抜け縦走路へと急ぐ。
三国岳への縦走路と別れ、北に向かう。両側に芦生杉が立ち並び、薄暗い。
人間と天狗との「結界」と感じたのか、天狗峠とはよいネーミングだ。
古道は、さらに西尾根を七瀬に降っているようだ。
帰りは、927m峰からフカンド山を経て久多峠へと向かう。
逆光に、里の桜が山陰に浮かぶ。
日は長くなり、街の空はまだ明るかった。(多田 記)
・日 程=4月29日 08:30-17:20
・コ−ス=コウンド谷〜951m峰〜天狗峠〜927m峰〜フカンド山〜久多峠
・参加者=多田 徳 |
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