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鯖街道ゴール |
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山行ではありませんが、鯖街道(若狭街道)を歩いてきました。メンバーは、50歳前後の職場の同僚5人です。うち1人は女性です。
全行程76kmというリーダーの下見(自転車)を経て、10月3日午後9時に出町柳を出発しました。
以前、武奈ヶ岳を葛川の坊村から登ったことがありました。その時に出町柳から京都バスで1時間程度だったと記憶していましたので、坊村までがどれぐらいかかるか、一つの目安にしていました。結果は、6時間かかりました。
真っ暗な中、ヘッドランプを頼りに花折峠を越えた時は、かなりきついなと内心参加したことを後悔しつつ、一方ではゴールめざして頑張ろうとみんなを鼓舞しながら、自らも奮い立たせて歩みを進めていきました。
メンバーとは、何ヶ所か合流地点を決めながらマイペースで歩くこととしており、体調を確認しながら5人がゴールの小浜市に到着できるようリーダーが配慮してくれました。5人のうち唯一の女性は、過去に何度かフルマラソンや100kmマラソンを完走された方ですが、荷物を背負っての歩行はきついと言っておられました。結果、途中で荷物を他のメンバーで分け合い、負担を軽くしました。甲斐あって無事ゴールされました。
残念ながら、メンバーの1人が、朽木村(今は高島市朽木)の「道の駅 くつき新本陣」の合流地点まで足の痛みのため来れずに、始発の江若バスに乗って後から到着し、そのあとバスとJRを乗り継ぎ小浜市に先行することとなりました。
一方、私は大方の予想を裏切り、順調に歩き続け、福井県若狭町の熊川宿に4日午前10時30分に到着しました。ここまで、13時間30分かかっていました。
ただ、私はゴールまで20時間くらいを目標にしていましたので、昼食の蕎麦をすすりながら幾分余裕を見せていたところです。
しかし、ここからが大変でした。熊川宿を出てから小浜市に入るまでの国道は、日中になると気温も27度まで上り、交通量も多く歩道がないところも随分とあり、危ない目にも何度か遭いながら進まなくてはならず、テンションも下がり、何度も平行して走るJRに乗りたいと思った次第です。
ただ、小さな歩みでも前に進めば確実に距離は縮まります。のろまな亀でしたが、いや豚(体重95kg)の私ですが、結果一番で小浜市の海岸縁にある宿に到着できました。4日午後3時15分、所要時間18時間15分でした。
その夜は、メンバー5人で健闘を称え合いながら、美味しい食事とお酒を思い存分いただきました。
泊まった宿の、仲居さんのお爺様が鯖街道を行商で往き来されていたとのこと。遥か昔のことのように思っていたのですが、なんか私たちの頼りない歩みをお笑いになっていたのではと恥ずかしいやらおかしいやら。大いに盛り上がり、仲居さんのお話に耳を傾けておりました。
今度は、熊野古道でも行っちゃいましょうか。50歳記念に。 (神野浩一 記)
・日 程=10月3日〜4日 |
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