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左=東杉原に建つ石碑 右=尾根の途中から山頂を見る |
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左=西峰からの眺望 右=花房山山頂 |
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徳山ダムが建設されるために、旧徳山村全8地区466世帯(約1,500名)の方々が移転されたという。東杉原の登山口の前には「昭和32年当時の東杉原家なみ」が彫られた大理石の碑が建てられていた。
登山道は初っ端から急登で始まった。とくに危険ということもないが、ところどころロープが張ってあるので、登りも下りも遠慮なくロープを掴んで歩いた。見晴しのない樹林帯を黙々と歩く。紅葉は登るにつれ鮮やかになっていった。途中、尾根が細くなる。高度感があり緊張するところだが、樹があるので慎重に歩けば問題なかった。迷いようのない尾根道に短い間隔でピンクのテープが付けられ、写真撮影に邪魔だった。ひょっこり西峰に出ると一気に見晴しが開けた。全山紅葉の中で、尾根の側面に広がる緑の笹原が美しく感じられた。山頂まで僅かだが、笹と雑木が道を覆い歩き難い。ここにもピンク色のテープが短い間隔で付けられていた。
花房山は360度見晴しのよい山頂だった。無風の暖かい日だったが、雲が多く山々が霞んでいるのが残念だった。山頂で1時間過ごし下山した。急な登山道を転げるように下りていった。
登山者は単独の3名に会っただけ。「花房山」という綺麗な山名は、どうして付けられたのだろうか。花が枝にむらがって、垂れるように咲いている、そんな風景をぜひ見てみたいものだ。(田代 記)
・日程=11月2日
・参加者=草川啓三・田代妙子
・コース=東杉原登山口(9:35)〜西峰(12:20)〜山頂(12:35〜13:35)〜東杉原登山口(15:05) |
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