日光「鳴虫山」・足尾「皇海山」・上州「白毛門」
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日光市街と那須・塩原の山
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左=鳴虫山山頂  右=含満淵
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左=沢沿いの登山道  右=稜線
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左=皇海山山頂  右=鋸山の眺望
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谷川連峰
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左=笠ヶ岳と朝日岳  右=白毛門山頂
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ジジ岩・ババ岩と土合の町
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10月3日(土) 鳴虫山(なきむしやま)
 鳴虫山は、 東武日光駅からアプローチが短く日光連山の展望が良いので、ある有名な登山家のお薦めの山であるらしい。
 夜行バスで栃木に着き、東武鉄道で7時37分に東武日光駅に到着した。
 駅に着いた時は青空だった。コース途中の神ノ主山に着いた頃に雲が広がり、日光市街と那須・塩原の山がかろうじて眺められた。とうとう雨が降り出し、傘を差して歩いた。雨はすぐに止んだが、山頂はガスがかかり展望は全くなかった。下山は含満淵へと向かう。憾満ヶ渕と書かれた標識もあり、交互に出てくるからややこしい。雑木林と笹原がよい感じだった。一瞬、ガスの切れ目に男体山が見えた。その美しさに、展望があるなしでこの山の印象は大きく変わると思った。大谷川の水量は多く、含満淵は迫力があり綺麗だった。
 バスで東武日光駅に預けた荷物を取りに戻り、バスで光徳温泉へと向かった。嘘のように快晴になっていた。車窓から眺める中禅寺湖、紅葉の始まった男体山、戦場ヶ原はとても美しかった。日光アストリアホテルの乳白色の湯に入り、「日本山岳会の懇親会と登山」に参加するため学習院光徳小屋へ向かった。
・コース=登山口(8:55)〜神ノ主山(9:40)〜山頂(10:30〜11:00)〜含満淵(13:10)
・参加者=田代妙子ほか1名

10月4日(日)皇海山(すかいさん)
 以前は栃木県側から2日かけて登ったそうだが、群馬県側の栗原川林道ができて日帰りが可能になった。栗原川林道は落石と崩壊で閉鎖されることが多く、悪路の評判が高い。今回の山行はその栗原川林道からであった。
 早朝6時に14名が4台の車に分乗して学習院光徳小屋を後にした。途中、金精峠の紅葉が美しかった。利根村追貝から栗原川林道に入る。林道は細く高度感がり、クネクネと長かった。先頭の車が小石を除きながら慎重に走り、無事に皇海橋駐車場に到着した。案じたほどの悪路ではなかったが、この山行中一番の核心部であったと思う。皇海橋駐車場にはマイクロバスや多くの車が止まっていた。
 不動沢を渡渉して、唐松林の中の笹原の登山道を登る。標識やカラフルなテープが到る所に付いていて、さすが百名山と思った。登山道は沢沿いとなり、いつの間にか沢中がコースになっていた。今日は伏流で水は流れてなかったが、増水で登れない日もあるらしい。源流を外れ笹原の急坂を登ると不動沢のコルに出た。鋸山の眺めが素晴らしかった。コルまでカエデなどの落葉が眼を引いたが、ここからはシラビソやコメツガの木が目立つようになってきた。ひと頑張りで皇海山山頂に着いた。先行の登山者は下山して、我々だけの静かな時間を過ごすことができた。皇海山は遠くから目立つ山なのに、樹林が邪魔をして山頂から展望のない登り甲斐のない山であった。のんびりと下山して、慎重に栗原川林道を走り、JR沼田駅で解散となった。
 駅前の蕎麦店を出ると、沼田の空に昨夜見損ねた満月が輝いていた。今夜は土合山の家泊まりである。JRの本数が少なく土合駅に降りたのは20時44分であった。462段の気の遠くなる階段を登り、無人駅を出ると外は真っ暗だった。土合山の家に連絡していたので、階段を登る頃を見計らって車で迎えに来てくださったのは有難かった。
・コース=皇海山登山道入口(駐車場)(8:45)〜不動沢のコル(10:40)〜山頂(11:45〜12:15)〜不動沢のコル(13:00)〜
     皇海山登山道入口(14:50)
・参加者=田代妙子ほか13名

10月5日(月)白毛門(しらがもん)
 あわよくば笠ヶ岳か朝日岳まで登りたいと思っていたが、3日目となると疲れもあって白毛門で「エエなー」ということになった。ゆっくりと土合山の家で朝食をとり、荷物を預けて登山口に向かった。
 白毛門も土合山の家から登山口までアプローチが短いのがよい。初っ端からブナ林の美しさに圧倒された。ブナ林を過ぎると松などいろんな巨木が出てくる。根が階段のようになっていて、急坂ではあるが変化があって調子よく登れた。この頃は谷川岳の全容が見えていたが、松ノ木沢の頭で一気に視界が広がった時には雲がかかり始めてきた。白毛門の山頂を見上げると、紅葉が綺麗だった。松ノ木沢の頭から森林限界となり、岩場が出てくる。途中、単独の人と4人組にすれ違ったが、山頂は誰もいなくて静かだった。展望のよい素晴らしい山頂だった。白毛門から笠ヶ岳に続く稜線の紅葉がとても美しかった。遠くの山々は、曇天で霞んで良く見えなかった。谷川岳にかかる雲が風に吹かれて飛んで行きそうに見えるのだが、とうとう晴れることはなかった。名残りを惜しんで山頂を後にした。白毛門の名前の由来になったという、ジジ岩ババ岩が上から見下ろすと門に見えた。その先には土合の町があった。列車まで時間がたっぷりあるので、谷川岳が見える場所で何度も休息を取りながら下山した。
 土合山の家でお風呂を勧めていただいたが、時間があるので越後湯沢で入ることにした。越後湯沢駅前には、いっぱい温泉がある。駅併設の温泉は営業時間が終了していたので、駅に近くて安い共同浴場に入った。利用者は町の人が多く皆さん顔見知りのようであった。最終列車で長岡に出て、22時53分発の急行「きたぐに」に乗車した。自由席はガラガラでワンボックスを占領したものの、久々の夜行列車は寝苦しかった。
・コース=土合山の家(8:50)〜松ノ木沢の頭(11:45)〜山頂(12:45〜13:25)〜松ノ木沢の頭(14:15)〜土合山の家(16:30)
・参加者=田代妙子ほか1名(田代 記)
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