 |
左=日向大神宮での準備体操 右=七福思案処でのキクイムシの説明 |
 |
山の会の参加者 |
 |
毘沙門堂を通る |
 |
 |
 |
山岳連盟の紅葉観察会は2週間の延期で心配されたが、今年は季節が遅れた関係で十分綺麗な紅葉を観察できた。
当日は前夜の雨も上がり、9時に蹴上疏水の上部船溜り横広場に参加者31名が集合した。受付で資料を受け取り、スタッフの自然保護委員14名と京都森林インストラクター2名が案内と説明で同行した。挨拶のあと、京都一周トレイルコースを日向大神宮に登る、ここも紅葉の名所で、綺麗な紅葉と十月サクラのちらほら咲きの花も見られた、準備体操と、歴史担当スタッフと宮司による説明を受ける。伊勢の外宮と内宮が同じ場所に祀られ、その違いや鳥居が一般のお宮さんと異なることなど、いろいろ参考になる説明を受けた。樹林の中を歩き始め、途中で立ち止り、インストラクターから東山の森林についての説明がある。とくに七福思案処では、近年キクイムシによるナラ枯れ問題について、伐採されビニールに覆われた大木(キクイムシで枯れた)の前でいろいろな説明を受ける。
昼食は安祥寺山の展望の良い尾根でとり、京都山の会の参加者の全員写真も撮る。ここからは山科市街と西南西の展望がよいが、マツが大きくなってきた、この場所は近年に山火事で樹木が消失し、初めめに生えたのはマツ(地質にもよるが)で、これをパイオニア植物と呼ぶ。以降、長い間にいろいろな植物に変わることなども学習した。午後は少し下り、インストラクターの活動拠点でも森林の説明を受けた。2名のインストラクターと別れ、紅葉の残る林道を山科毘沙門堂へと下る。途中にある安祥寺跡の石柱や、急に観光客の多くなった紅葉の山科聖天・毘沙門堂の説明を受けて、山科疏水に出て挨拶のあと、14:30ごろ解散した。専門家による説明も多くあり、楽しい観察会であった。
(萩原 記)
・日 程=12月4日
・コース=蹴上疏水〜七福思案処〜トレイル標柱東山41〜安祥寺山〜毘沙門堂〜山科疏水
・参加者=萩原孝一・北川嘉康・住吉 実・大原利江・槻木 勝・林 弘子・中西 毅ほか41名 |
|